ドルコスト平均法は分散投資か?

投資

ドルコスト平均法とは何か?

株式投資で有名なドルコスト平均法とは、定期的(毎月など)に決まった金額で株式投資を行うことである。定期的に株式を買い続けることで、市場が過熱している状態や、市場が冷え切った状態のときに取得した株式が平均化され、過熱した分を冷え切ったときの分で打ち消すことができる。また、いつ株式を買えばいいのか、タイミングがわからない場合でも定期的に買うことで不安を払拭できる。

リスク回避になっているのか?

株式投資における分散投資とは、1つの銘柄に集中的に投資するのではなく、複数の銘柄、特に銘柄の業界等を分けることで、市場の大幅下落時に持っている株式の大幅下落を避ける、倒産に至るような被害を避けることを目的としたものである。また、日本だけでなく、世界全体の株式投資(インデックス投資等)や、株式投資だけでなく、債券に対する投資を行うことも分散投資に該当する。さらに、ドルコスト平均法は、時間軸に対する分散投資という考え方がある。

本当にリスク分散になっているか?

本来の分散投資は下落時や倒産時の被害を抑えるために行うものであり、銘柄が固定されている状態において、時間軸で分散しても、それらの被害を避けることはできない。また、「JUST KEEP BUYING」や「父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え」の書籍にある通り、底値のときに一括で株式を買うほうが理にかなっている。底値で一括買いするほうが、下落時に耐えられるうえに、同じ資金で多くの株式を購入できる。結局、底値はいつなのか?という問いの答えがわからないから、ドルコスト平均法を利用するのである。

ドルコスト平均法とは、結局何なのか?

ドルコスト平均法は、株式の買い方に対する一つの考え方であり、分散の仕方ではない。前述の底値買いができない以上、別の買い方を考えるしかない。底値は後で底値だったことがわかるのであり、そのタイミングを決めることができないから、判断を止めて定期的に買えばいい。現状、株式市場が成長を続けることが予想され、買い続けていれば、資産の評価額は上がっていくことになる。

ドルコスト平均法はやる価値があるか?

買い時のタイミングを自分で決めることができない以上、後悔しないためにドルコスト平均法をやっておいたほうがいい。仮に、買いのタイミングを決めたとして、その後に下落してしまうと、心中穏やかではなくなるし、後悔するだろう。そうなるくらいなら、自動的に買うように設定してしまったほうがいい。

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