アッパーマス層になるまでのどれくらいの期間がかかるのか?
金融資産0円から始めて、金融資産3000万円になるのに、どれくらいの期間がかかるのだろうか。これは、人によって状況が異なるため、一概に言えないが、早ければ10年以内に達成できるが、遅ければ定年になっても達成できないままだろう。遅いほうを考えても意味がないので、ここではできるだけ早く達成するためにどうすればいいか考える。ちなみに、実体験では、2008年から株式投資(当時の貯金は約200万円)を始めて、2019年に金融資産3000万円を達成し、アッパーマス層の仲間入りを果たしたので、株式投資を始めてから11年かかったことになる。余談だが、2022年に金融資産5000万円を達成し、準富裕層の仲間入りを果たした。その後、2024年に金融資産9000万円を突破した。
アッパーマス層への仲間入りは10年以内に達成可能か?
結論から言えば、できなくはないが、かなり難しいと言ったところか。日本では、金融資産3000万円未満のマス層は、全体の8割ほど存在し、日本の世帯の大半がマス層である。そもそも、アッパーマス層になること自体、難易度が高い。さらに、内閣府の令和5年の調査では、世帯主が65歳以上の高齢者がいる世帯で、金融資産3000万円以上の世帯は、約3割ほどである。高齢者でもマス層のほうがかなり多い状況である。定年退職する高齢者でさえ、退職金を受け取ってもアッパーマス層になることが難しいということだろう。そういう点を踏まえても、まず、アッパーマス層になることが難しい。そこに時間の制約を設けることで、より一層難しさが増す。また、10年以内となると、望みは薄いが、銘柄の値上がりによる売却益を目指した株式投資をするか、極力、余計な出費を減らして、資金を確保しながら投資を少しずつ進めていくやり方になるだろう。自身の収入の高さも重要な要因となる。ちなみに、10年以内の短期間で、配当利回りによる複利で増やすことに注力する方法は現実的ではない。例えば、初年度に1500万円の資金で投資を始めたら、10年後に3000万円にするには7.2%の利回り(税引き後)で毎年確実に資産運用していかなければならない。プロでも難しいだろう。もっと低い利回りで運用し、自身の収入を追加していくほうが現実的である。
アッパーマス層になるために重要なことは?
信用取引を活用して、値上がりする個別銘柄をうまく選別できれば、短期間に金融資産を大きく増やすことはできる。ただし、それが難しいので、多くの人は失敗する。失敗を避けたいのであれば、まずは無駄な出費をなくす必要がある。貯まった資金を少しずつ投資に回して、勉強しながら進めていくのがいい。無駄な出費をなくすために必要なものは、浪費を我慢する忍耐力である。
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