株主優待目当てでいいのか?

投資

銘柄を選ぶときに、株主優待を基準にしてもいいのか?

今日から12月。3月決算の企業であれば、中間配当の振り込みや株主優待の送付を行う時期である。株式銘柄を選ぶ際、割安感、成長率、配当利回りなど様々な視点で銘柄を選ぶことになるが、ここに株主優待という視点を加えるときに注意することは何か。それは、どういった目的でその株を買うかということになる。

株を買う目的は何か?

資産形成の目標は何かという質問に置き換えてもいい。配当金という不労所得を得たいのか、売却益で現金による資産を持ちたいのか、その会社のことを気に入っているのか。目標は人によるが、会社のことを気に入っているから買う場合は、株主優待を目当てで問題ないのではないだろうか。

そもそも、株を買うことの意味は?

株式銘柄を選んで買うということは、その会社の株主になるということである。株主から見た株式会社は、経営者に対して出資し、経営による利益の分配を受ける投資対象である。本来であれば、選んだ会社に対して商品が優れている、経営がうまくいくなどの何かしら投資対象としての見通しがあるはずである。株を買うということは、その会社に興味があり、経営には関わることはできないが、何か関与したいという意志表示をすることである。興味ある会社に投資して、その見返りとして配当金だけでなく株主優待も貰えば嬉しいものである。

株主優待で選ぶときの注意点は?

多くの株主優待は、自社商品や自社サービスを株主に配当金に付随して還元するものである(時折、自社製品とは関係のない商品を配布する企業もあるが)。株主優待を選ぶ際、本当にその商品やサービスを利用する機会があるか、注意して調べて置く必要がある。気に入っている会社でも、近くに店舗がなく優待券を利用できないという場合は、株主優待で選ぶべきではない。また、株を保有して数年経たなければ権利を得られない場合もあり、事前に株主優待の条件を調べておいたほうがいい。他には、株主優待の価値が、利回り的にあまりに見栄えしないのであれば、考え直したほうがいい。例えば、株主優待を得る条件に対して、株主優待の価値を換算したら1%の利回りにもならない、など。

初心者は株主優待を基準にしてもいいのか?

いきなり配当利回りに走るのではなく、株式市場に慣れるために、初心者こそ日頃慣れ親しんだ会社に投資してみたほうがいい。その会社が株主優待をするのであれば、それ目的に株を持ち続けることができ、そのほうが継続しやすいのではないか。

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