不動産と株式はどっちがいい?

不動産投資

不動産投資と株式投資は何が違うのか?

投資と言ってもいろいろあるが、特に有名なものは不動産と株式ではないだろうか。この2つは、何がどう違うのだろうか?また、普通のサラリーマン(給与所得者)にとって、どちらがいいのだろうか?両方やってみて経験則的に言えることとして、不動産と株式の最大の違いは、再現性だと言える。また、それ以外に、リスクも異なると言える。

株式投資の再現性とは?

株式投資であれば、これまで株式投資で成功してきた人たちと同じ手法を取ることができる。また、機関投資家のようなプロと同じ銘柄を買うこともできる。同じタイミングで株式を売買することはできないとしても、同等の手法を同じように実践することができる。過去のデータを分析する書籍を複数調べてみると、1920年以降に、いわゆるバリュー株に投資を続けた場合、暴落のタイミングで投資を止めない限り、資産形成において失敗することはまずない。1980年代から始めた場合でも、この傾向は今のところ変わっていない。つまり、長期的に株式投資することで、適切な分散投資を行った人は、株式市場に残り続けることができ、資産形成をすることができる。これが株式投資の再現性の高さである。

不動産投資の再現性とは?

不動産投資の場合、同じ土地や建物を買うことはできない。REITであれば同じ銘柄を買うことはできるが、これは株式であり、間接的な不動産投資にしかならない。同じ土地や建物を買うことができない以上、大家業の成功者と同じ手法を取っても、選んだ土地や建物によって失敗する可能性がある。

リスクの違いはあるか?

株式投資におけるリスクの高いやり方は、信用取引による売買である。約3倍強のレバレッジをかけることができ、多額の売買ができ、大きな利益が得られるが、当然損害も大きくなる。それに対して、不動産投資は、余程潤沢な資金があるか、もしくは相続によって土地や建物を手に入れない限り、基本的にレバレッジをかけて土地や建物を購入する。現物の土地や建物があるからできることだが、開始時点で負債を抱えることになる。土地や建物の選定に問題がある、または震災などの不測の事態が起きた場合、リスクでしかない。

リターンはどう違うのか?

レバレッジを大きくかけることができる不動産投資は、当然リターンは大きい。ただし、絶対値としてリターンが大きいのであって、かけたレバレッジに対する割合としてリターンが大きいわけではない。レバレッジに対するローンの返済があり、これがリターンを圧迫する。また、修繕積立金や管理費用も無視できない。それに対して、株式投資は不動産投資よりも(投資開始時の)金額が少ないため、リターンの絶対値は小さいが、高配当の株を買っておけば、リターンの割合は大きくなる。どちらを取るかは、自分の資産形成の目標次第である。

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