テンバガー銘柄とは何か?
テンバガーを知っているだろうか?購入時の金額が評価額で10倍以上になった株のことである。テンバガーの株を購入できることは稀であり、株式市場のプロでも、早々お目にかかれるものではない。長い年月をかけても難しく、短期期間であれば発見できることは滅多にない。経験則的にも、購入できた銘柄は2024年11月現在で3銘柄しかない。
どういう株がテンバガーになるのか?
テンバガーになれる株は、条件がいくつかある。まずは、市場の状況が著しく悪くなった時に買っておき、回復時にテンバガーになれるほど株式の値が戻る場合である。これは、リーマンショックのような景気後退によって、株価が大幅下落した時にそういった株がちらほら見られる。ただし、株価が回復するまで待ち続ける必要があり、リーマンショックのような大幅下落をしたときには、会社がそのまま倒産してしまうこともある。また、下落した株価がすべて回復するとは限らない。次に、仕手筋による株価操作である。仕手筋が株価を操作することを知らずに買った、もしくは極初期の段階で気づくことができて株を買えた場合、その株は株価操作によって10倍を軽く超えて値がつくことがある。ただし、ピークとなる株価は一瞬であり、上手く売り抜けることができなければ、すぐに元に戻る。最後に、割安だった株が評価されて、本来の株価になる場合である。ここ数年、景気が良かった日本でそう言った株式銘柄がちらほらと見られる。プロに発見されずにいる銘柄は、個人投資家がそう簡単に発見できるものではない。
テンバガーの銘柄が必要か?
金融資産を増やしたいと思っていても、どのように増やしたいのかによって、テンバガーが必要かどうか異なる。富裕層を目指して、現金でも株式でも何でもいいから金融資産を増やしたいのであれば、テンバガーは発見できたほうが楽になる。それに対して、配当金生活を目標にして株式銘柄を探すのであれば、高配当で資産状況がいい銘柄を選んだほうがいい。その場合、テンバガーは必ずしも必要ではない。
テンバガーの注意点は?
テンバガーの銘柄を望むということは、売ることが前提になっている。配当目当てであれば、テンバガーである必要がないからである。その場合、売るタイミングを間違えてはならない。特に、仕手筋による株価操作の場合、ピークは一瞬であり、いつまでも株価の伸びを期待してはならない。また、それ以外の場合のテンバガーでも、政治の影響でいつ下落するかは分からない。株価が10倍になったら必ず売ると決めて、即決して売却し、それ以上に株価が上昇しても気にしないことが重要になる。
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