インデックス投資は楽しいか?

インデックス投資

本当にインデックス投資だけをしていればいいのか?

金融資産を増やすために最もいい方法は、いくつか著名な書籍が示す通り、インデックス投資をし続けることだということはよく知られている。これは、あくまで金融資産を増やすことを目的として、その目的をできる限り失敗をせずに達成するための方法である。目標とする指標(大抵の場合、世界経済のベンチマーク)に対して、指標と同等の構成になるように株式銘柄を構成する。その作業は投資信託会社が行うため、投資家は資金を提供するだけで何もしない。金融資産を増やすことが目的で、それ以外に何もしたくない、失敗したくないということであれば、インデックス投資だけで十分である。

インデックス投資をして得られるものは?

継続してインデックス投資ができていれば得られるものは、順当に増えていく金融資産である。一括で買うか、ドルコスト平均法で買うかの違いはあるが、継続する(途中で売却しない)ことだけが重要であり、それ以外にやることはない。単純明快な方法である。また、株式銘柄も投資信託会社が選択して売買するため、個別の銘柄に対する知識も必要ない。極論を言えば、インデックス投資の考え方を理解していなくても、継続することさえできれば資産形成できる。しかも、ここで言う継続とは、ほったらかしにしておくことであり、努力する必要はない。

株式投資の知識と経験を得るには?

株式投資で経験を得るには、個別銘柄に投資するのがいい。個別銘柄を投資するために、どういう視点で銘柄を判断すればいいか考えなければならない。また、実際に投資をして、成功することもあれば、失敗することもあり、それが経験になる。どんな投資家でも100%成功することはなく、失敗の経験が重要となる。株式投資で重要なことは、撤退する状況に追い込まれないことである。博打のような銘柄選択をしない、1点集中しない、資産を全額投資しないなど、経験を通じて学べることがある。そういった醍醐味は、個別銘柄を選択していくような方法でなければ得られない。

インデックス投資は楽しいか?

個別銘柄に対する株式投資をやっている身からすれば、インデックス投資は面白みがない。S&P500や日経平均などを見ていれば、自分が買ったインデックス投資信託(ETF含め)が上昇するか下落するかわかってしまう。また、自分でできることが何もないため、そのうち指標を気にしなくなってしまう。その点、個別銘柄は指標と異なる個別の挙動があり、何故そうなったのか考えると面白いこともある。また、例えば、仕手筋の株の売買や、インサイダー取引などの兆候(TOBなどの発表の前日に急激に株価が上昇する、など)を見ることもでき、学びが多い。

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