現金はどれくらい持っておけばいい?

投資

金融資産における現金比率はどれくらいがいいのか?

金融資産を増やしていくうえで、現金比率をどの程度にしておけばいいのか考えながら投資をしていかなければならない。すべてを投資につぎ込んでしまった場合、何か不測の事態が起きたときに対応できなくなる。だが、不測の事態を恐れるがゆえに、現金比率を極端に上げてしまえば、投資の効果がほとんどなくなり、貯金だけで金融資産を増やしていかなければならなくなる。どのように考えればいいのだろうか?

適正な比率はあるのだろうか?

結論を先に述べるが、汎用的な適正比率はない。これは個々人の考え方によるからだ。大きなリスクを背負っても構わない、なるべく短い期間で金融資産を増やしていきたいと思うのであれば、現金比率は最低限でいい。逆に、例えば60代の場合であれば、金融資産を守っていきたいという考えになることが多いので、現金比率は増やしたほうがいい。各個人の状況によって投資のやり方が異なるからだ。

例えば、どれくらいの比率がいいのか?

状況に応じて、金融資産に占める現金の適正比率は異なるが、例えば、20代や30代で積極的に投資をして、金融資産を増やしたいのであれば、生活費の3ヶ月分程度現金があれば十分だろう。比較的若いうちは、職を失うことが大きなリスクである。病気になってしまうことはかなり稀な状況だからだ。その場合、職を失ってしまった後、失業保険が出るまでの間に職探しをするときに生活費を捻出できればいい。そうなると、せいぜい3ヶ月程度の生活費でいいことになる。保守的に考えても、半年程度だろう。60代であれば、どうなるだろうか?そのときの金融資産の総額と投資スタイルにもよるが、決して現金を増やさなければならないということはなく、リスクの高い金融資産からリスクの低い金融資産に変更しておくだけでも十分ではないかと思われる。ただし、健康面で不安があるなら、病院に入院するような事態を考えて、1か月程度の入院費用を用意しておいてもいいだろう。

状況以外に考えておくことはあるか?

現金比率については、リスク以外に、どれくらいの期間をかけて金融資産を増やしたいのかということを考えておけばいい。投資の利回りが複利に効くので、ゴールまでの期間と利回りから考えて、現金比率を決めてもいい。とにかく金融資産を増やしたいのであれば、ほとんどの資金を投資に回す必要があるだろう。逆に、長期的に増やしていくのであれば、ある程度まとまった金額を現金として持っておいてもいい。各個人の目標次第である。

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