信用取引をする上で、注意する点は何か？
株式投資をする方法として、現物取引と信用取引がある。現物取引は、株式を公開している企業の株を実際に買うことである。それにより、その企業の株主になることができる。株主として扱われることで、株主総会に参加できるなどの利点がある。それに対して、信用取引の場合は、株を借りるだけであり、株主にはなれない。また、株を借りているので、いずれ返さなければならない。面倒なことに、借りている期間中、金利が発生する。返却時にその金利を支払わなければならない。
信用取引でどうやって儲けるのか？
信用取引では、株を借りると説明した。信用取引には2つの方法で株式をやり取りする。それは、買いと売りである。概要を説明すると、買いの場合、買い注文を出して、株を買ったことにして、証券会社から株を借りる。株の返却時に、買い注文を出した時の株価よりも高ければ、差額を受け取ることができる。買い注文を出した時の株価で返却すればよい（借りた株を返せばいい）からである。それに対して、売りの場合、売り注文を出した時の株価で株を借りて、市場で売却する。株の返却時に市場から株を買い戻し、その買い戻した株を返却する。売り注文を出した時よりも株価が下がっていれば、差額が儲けになる。買い戻したときの金額のほうが安いからである。
信用取引では何が問題になるか？
信用取引を行ううえで、保証金が必要になる。その保証金の金額に応じて、およそ3倍程度の金額を扱うことができる。ただし、信用取引で売買する株が、想定と異なる状態になってしまい、利益ではなく損失が発生した場合には注意が必要となる。保証金の追加を求められるからである。保証金を追加できなければ、強制的に信用取引の株が処分され、損失が確定させられてしまう。
ナンピン買いや売りは意味があるか？
現物取引のように平均評価額を下げる行為に意味はない。前述の説明の通り、買ったとき、もしくは売った時の株価で金利が計算される。金利はナンピンできない。信用取引ではナンピン買いや売りをするべきではない。想定した株価ではなくなってしまった場合には、損切りをするしかない。
信用取引は必要か？
リスクとリターンを考えたうえで、信用取引を考えるのがいい。信用取引は自己資金を超える金額を扱えるが、その分リスクが高くなる。金融資産を早めに増やしていきたいのであれば必要な手段だが、そうでなければ選択する必要はない。
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