マイホームを買ってもいいのか？
富裕層を目指すうえで、賃貸住宅に住み続けるほうがいいのか？それとも、マイホームを購入しておいたほうがいいのか？この疑問は、どれくらいの収入があって、どれくらいの期間で富裕層を目指すのかという条件による。相続で土地と住宅を手に入れる場合は別にして、普通の給与所得者であれば、マイホームを買うには銀行からの借り入れが必要となる。銀行からの借り入れにより、負債が発生する。この負債をどのように返済するかが資産形成に大きな影響を与える。
負債がある限り、富裕層になるのは難しい。
マイホームを購入した場合の資産について、バランスシートを作成することを考える。借入金を完済するまで自分のものではないが、マイホームの価値を資産に加えるとして、ゼロ金利の契約をしていない限り、支払い総額（負債）のほうがマイホームの資産価値を上回る。資産から負債を差し引いた純（金融）資産が1億円以上あることが富裕層の条件であり、借入金がある以上、それは難しい。また、純資産がなければ、債務超過の状態になる。
収入が負債に割り当てられる。
例え、債務超過状態だとしても、実際にはすぐに破綻するわけではない。何故なら、給与所得者なので、収入が得られるからである。収入を返済に割り当てることで、破綻を回避することができる。多くのマイホームを持つ給与所得者は、安定的な収入を確保していることで借り入れをすることができ、その収入を返済に割り当てている。収入となるキャッシュフローが借入金よりも多く、プラスとなっている限り、破綻はしない。ただし、投資に資金を回す余裕がなくなる。
キャッシュフローが潤沢であれば、投資もできる。
マイホームの借入金がある状態で投資をするには、返済を上回る収入が必要である。つまり、キャッシュフローが潤沢な高額所得者であれば、その余裕ができる。ただし、高額所得者になれば欲が出て、より高額なマイホームを購入してしまい、結局余裕がない状態になることが予想される。
結局、投資資金を確保できない。
投資によってアッパーマス層、そして準富裕層になり、富裕層を目指すのであれば、投資資金を確保することは必須である。短期間で目指すのであれば、なおさらである。優先順位次第だが、富裕層を目指すことが第1の目標であれば、マイホームを買うべきではない。
富裕層を目指すのであれば、賃貸に住むのが近道である。
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