アッパーマス層と準富裕層はどれくらいいるのか?

富裕層

アッパーマス層は日本に何人いるのか?

野村総合研究所は、2021年におけるアッパーマス層は約726万世帯と推計している。全世帯数が約5413万世帯であり、割合としては約13%になる。世帯数として推計しているため、正確な人数として把握できないが、厚生労働省の調査で、2023年の世帯構成人数は平均でおよそ2人であり、726万人から1452万人の間になるが、世帯として保有する資産であるため、世帯主の726万人が実際の人数を表していると思われる。

アッパーマス層は意外と多い。

全世帯の約13%いると推計されるアッパーマス層は、例えば小学校で1クラスあたりに30人程度いるとすれば、およそ4人になる。感覚的には、思ったよりも多い数値ではないだろうか。10人以上のある程度の規模の集団に属する場合、少なくとも1人や2人はいることになる。当然、所属する集団の構成に左右されるが、意外と多いのではないだろうか。

準富裕層は日本に何人いるのか?

同様に、野村総合研究所の推計から約325世帯であることがわかる。その世帯数はアッパーマス層の半分程度になり、割合として全体の6%程度になる。先ほどと同じ仮定で考えれば、1クラス30人のクラスに1~2人いることになる。アッパーマス層ほどではないが、案外身近にいることになる。

準富裕層も実は身近な存在である。

アッパーマス層と準富裕層が身近な存在だとすると、富裕層と超富裕層はどうなるのか。野村総合研究所の推計から見ると、それぞれ2.5%と0.1%になる。同じように世帯数を見ると、それぞれ139万世帯と9万世帯になる。この段階までくると、1クラス30人のクラスには富裕層で1人いるかどうかであり、超富裕層はまず見かけない。超富裕層になると、小中高の学校では難しく、それなりの規模の大学で1学年1000人以上であれば、1人いる可能性がある。

富裕層はまだしも、超富裕層は決して身近な存在ではない。

資産形成の可能性から考えると、身近な存在であるアッパーマス層や準富裕層は、マス層にとって無謀な挑戦ではなく、それなりの努力によって十分成し得る目標だと言える。勉強で1クラスの上位数人に入るためには、それなりに勉強できる環境があり、努力を怠らなければ無謀ではない。ただし、超富裕層は、普通の生活をしていてお目にかかる機会はなく、到達することは容易ではない。それに対して富裕層は、1クラス内で1番になる努力は必要だが、無謀な挑戦というほどではない。

アッパーマス層と準富裕層は案外身近な存在である。

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